不動産投資:自分に合った投資を見つけよう

不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産を購入し、運用することで利益を得る仕組みの投資のことをいいます。

不動産投資にも種類は様々ありますが、どれが自分に合っているのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

また、そもそも自分に向いているのかなども気になってきますよね。

そこで今回は投資に向いている方の特徴や、自身に合う不動産投資の探し方などをまとめてみました。

目次

投資家に向いている人とは?

投資とは、利益を見込んで株や不動産などの投資商品に資金を投入することです。

預貯金などよりも高い利益が期待できる反面、投資には元本割れのリスクも存在します。

投資商品の選択や売買時期などをしっかりと検討し、市場の変化に対応して投資することが必要となってきます。

そのため、下記のような人が向いているといえます。

①勉強熱心

投資商品は、株や債券、不動産などさまざまな種類がありますが、投資商品の選択や商品ごとの運用方法、リスクの回避策など、学ぶべきことは山程あります。

また、投資環境は変化するため常に情報収集も欠かせません。

そのため、怠慢せずに熱心に勉強することが求められます。

②好奇心旺盛

新しい知識や情報に興味を持ち、投資に関する勉強を自ら進んで継続できる人は投資に向いています。

常に好奇心旺盛に情報を吸収することが大切です。

③自己判断と決断

投資には自分なりの判断基準(期待する利益や許容できるリスク、運用期間、運用商品を選択する基準など)を持つことが重要です。

人の意見に流されると、判断基準がぶれてしまい、自分の判断基準に基づいた投資ができなくなります。

人の意見を聞くことも大切ですが、時と場合にもよることを念頭に置きましょう。

④情報収集能力

投資に関する情報は、ニュースや新聞、インターネットの情報サイトなど、様々なところにたくさん溢れています。

しかし中には、正しい情報だけでなく、誤った情報や偏りのある情報も含まれていることも事実。

そのため、正しい情報を選択できずにいると、投資に失敗する可能性は一段と高くなります。

日頃から複数の情報源で事実を確認したり、客観的に情報を分析する習慣がある人は適性があると思います。

⑤資金

何事も始めるには、まず資金が必要です。

資金に余裕があれば、購入した商品が値下がりしたときに、我慢して値上がりするのを待つことができますが、余裕がないと売却しなければなりません。

投資で利益を上げるには、適切な時期に運用商品を購入&売却することが最も重要となってきます。

商品が安いときに買い、高いときに売れば利益が出るのは小学生でも分かることです。

余裕のある資金で投資していれば、商品が値下がりした時に、手元の現金を確保するため焦って売却する必要はなくなります。

そのため、まずは投資に回しても問題ない資金を集めるところから始めましょう。

⑥冷静な投資

お金に執着しすぎると、損失が出た時に慌ててしまい、冷静な判断ができなくなることがあります。

損を取り戻そうと後先考えずに投資を繰り返す、損失を確定させるのが嫌で適当な時期に損切りできない、などといった状況に陥ると損失が拡大するリスクがあります。

いざというときほど、冷静な判断が必要となってきます。

⑦挫けない忍耐力

投資で大きな損失を出して、投資嫌いや投資恐怖症になる人がいるのは確かです。

失敗を恐れて投資を辞めてしまえば、そこで終わってしまいます。

投資にリスクはつきものであることをきちんと認識して、失敗してもその反省を糧に我慢強く投資を継続することが重要です。

忍耐強い人や失敗を前向きに捉えて、失敗してもくじけずに次に活かそうとする人は、投資家向きだと言えます。

自分に合った不動産投資の選び方

自分に投資が向いているか、向いていないかわかったところで、次は本題でもある不動産投資の選び方についてです。

不動産投資にはさまざまな種類があるため、自分に合った投資形態を選ぶことが大切です。

不動産投資を選ぶ4つの主なポイントは、

1.投資目的をはっきりさせる

2.利回りや収益について把握する

3.市場の動きを見ながら選択する

4.リスクを考慮して選ぶ

上記4点になります。

1.投資目的をはっきりさせる

自分がどうして投資をしようと思ったのか、最初に目的をはっきりさせておく必要があります。

不動産投資の目的は人によって様々違います。

日々の暮らしを豊かにしたいから収益を得たい、将来のための 資産を形成したい、 相続や年金などの対策のためにしたいなどと、目的はあるかと思います。

この目的が明確でないと、自分に不向きな投資方法を選択して、良い結果を生まないリスクがあります。

2.利回りや収益について把握する

利回りとは、投資した金額から一定期間でどのくらいの利益が表すものになります。

利回りが大きい投資は収益も大きくなりますが、その分比例して損失も大きくなるリスクがあります。

3.市場の動きを見ながら選択する

どのような投資でもリスクがともなうように、不動産投資にもリスクがあります。

一般的な不動産投資のリスクには、

・空室が発生し収益が減る【空室リスク】

・自然災害や人災などの予測不可能な【災害リスク】

・入居者が家賃を払わない【滞納リスク】

・金利が上昇することで、毎月のローン返済額が増えてしまう【金利上昇リスク】

などが挙げられます。

自分が投資したい不動産には、どのようなリスクがあるのかをしっかりと把握し、リスクの要因を避けられるような投資方法を見極めることも、投資家として必要な能力となってきます。

4.リスクを考慮して選ぶ

2024年3月1日現在の日本の総人口は、概算値で「1億2,397万人」と、毎年減少傾向にあります。

しかし、世帯数をよく見てみると単独世帯が増加しており、世帯数自体は毎年増えています。

また、存在するマンション数も年々増加傾向にあります。

このことから人口は減少しているものの、世帯数は増加し、それに合わせてマンションの数も増えていることがわかるかと思います。

今後の需要が高くなるのは、ファミリー向けのマンションではなく、単身世帯向けのマンションであると予測もできます。

このように、状況などの流れを踏まえた上で、今現在自分が投資したいと考えている物件のエリアには、今後どのような需要があるのかを自分なりに考えていかなければなりません。

常に最新の情報をキャッチできるよう、情報収集を怠らず、知識を深めたりする努力が必要です。

不動産投資の種類

最後に不動産投資の種類についてです。

投資家に向いている人はどんな人なのか、自分に合った不動産投資の選び方がわかったところで、照らし合わせていきながら今後の不動産投資に役立ててみてください。

①不動産クラウドファンディング

不動産購入の出資者を集めることを目的としたクラウドファンディングです。

インターネットを通じて投資家から資金を集め、事業者が不動産を購入して運用します。

一口一万円から投資できることや、他にもメリットが多いことから最近人気が出てきています。

②REIT

不動産投資信託とも呼ばれ、複数の出資者から集めた資金で不動産投資を行い、賃料収入や売却益を投資者に配当する商品になります。

一口数万円から購入できるため、複数のファンドへ分散投資しやすいのも特徴の一つです。

③不動産小口化商品

一つの不動産を1口数万円の小口にして販売している商品のことになります。

主に都心の一等地など、一般人が手の届きにくい高額な不動産に対して、少額で投資したい方向けの投資方法です。

④戸建て

戸建て物件を購入して貸し出し、家賃収入を得る方法になります。

新築物件を購入するケースもありますが、一般的には中古物件を購入して、賃貸に出すケースが多く見受けられます。

不動産投資の中でも、比較的少ない初期費用で実施できる投資の一つであり、高い利回りを実現することも可能です。

⑤一棟マンション・アパート

マンションやアパート一棟を建築、または購入して家賃収入を得る方法になります。

建物一棟を建築または購入するため、多額の資金が必要であることから、金融機関にて不動産投資ローンを組み、購入することが多くなっています。

⑥区分マンション

マンションを一室単位で購入する方法になります。

一棟マンションより初期投資額を抑えられるため、頭金無しのローンを組める場合もあります。

⑦ビジネスビル

ビジネスビルは、居住用ではなく事業用として賃貸する方法になります。

ビジネスビルの運営では個人が相手ではなく、法人を相手に折衝を行う場合が多いため、マンションやアパートと同様、不動産管理会社へ管理やメンテナンスを委託するのが一般的になります。

⑧シェアハウス・民泊

シェアハウスは部屋ごとの必要設備が少なく、初期投資を抑えられるという特徴があります。

民泊は民家を貸し出す方法ですが、主に観光客などの宿泊施設として活用するので、賃料は高めに設定できる傾向があります。

⑨サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢化が進む地域で需要があります。

「高齢者等居住安定化推進事業」の対象となっているため、新築であれば最大で工事費の1/10に当たる額の補助金を受けることも可能です。

⑩トランクルーム

土地にコンテナを設置すれば始められるため、初期投資が少ないという特徴があります。

また、賃料が下がりにくく、住宅ではないということから、トラブルも起こりにくく、初心者でも始めやすいです。

⑪駐車場

所有している土地を駐車場にして貸し出す方法になります。

建物を賃貸にする方法と比較すると、収益は少なめですが、少額の初期投資額で実施できる上、管理の手間が建物と比べると、かかりにくいメリットがあります。

※ちなみに、駐車場は月極駐車場とコインパーキングの2種類の方法に大別されます。

まとめ

不動産投資を始める前に、どういった人が投資に向いているのか、どんな種類の不動産投資があるのか、理解を深めることはできましたでしょうか?

投資をやりたくても、その特徴に当てはまらなかった、という方もいるかもしれません。

そんなときは、特徴に沿うよう行動してみてください。

常日頃気にして過ごすことで、自然と身につくはずです。

監修越智正道

東京都文京区にて税理士事務所を経営。

ファイナンシャルプランナーとしても活動しながら、税理士業務では、記帳代行、試算表の作成、ペイロール代行、決算書類の作成、経営分析、税務申告など、多岐にわたるサービスを提供。

クライアントには、IT関連、ブライダル、化粧品開発、飲食業、医療関連など、さまざまな業種が含まれており

相続対策や事業承継、IPO支援、人事・労務管理指導などの分野の知見も広く持つ。

特に、NPO法人や金融資産関連の税務コンサルティングに力を入れており、幅広いニーズに応えることを使命としています。

監修

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次