「少額で不動産投資が始められるもの」として、
“投資初心者”から”経験豊富な投資家”まで幅広く支持されている
「不動産クラウドファンディング」ですが、
その手軽さの裏には思わぬリスクが潜んでいることも。。。
特に、”誇大広告”や”不十分なリスクの説明”がインターネット上に溢れており、
「必ず儲かる」や「安全な投資先」といった
甘い誘い文句が詐欺の入り口であるケースは決して少なくありません。
本記事では、
不動産クラウドファンディングを検討するうえで知っておくべき
「怪しい要素」を徹底解説し、
投資詐欺に多い手口や具体的な詐欺事例を明らかにしていきます。
さらに、
安心して投資できる「信頼できる業者」を選ぶためのチェックポイントをお伝えし
詐欺のリスクからあなたの大切な資産を守り、
安心して資産運用をスタートさせるための確かな知識をお届けします。
なぜ「怪しい」と思われるのか?詐欺的手法の事例
不動産クラウドファンディングに「怪しい」というイメージがつきまとう理由の一つは、
事実として過去に詐欺的な行為が発生したケースがあるからです。
また、疑問を持たず情報を鵜呑みにして
投資を始めることによって被害に遭う可能性が高まります。
ここでは、過去の詐欺事例とその手口を紹介し、
怪しい業者を見極めるための基礎知識を確認しておきましょう。
では、早速ですが実際に起きた事件のパターンをご紹介します。
実際に起きた詐欺事例:不動産クラウドファンディングでの資金詐取
過去に実際発生した不動産クラウドファンディングの詐欺事例として、
投資家から集めた資金が本来の運用目的には使用されず、
運営者が自己の利益のために流用したケースが報告されています。
こうした事例では、「高い利回りを確約する」と勧誘しながら、
実際には不動産運用が行われていない架空のファンドが用意されており、
最終的に運営者が資金を持ち逃げしたケースも存在します。
このような詐欺に共通する特徴は、「高いリターン」「確実に儲かる」といった
魅力的な表現で投資家の警戒心を和らげる手法です。
実際のファンドの進捗や物件情報が投資家に十分に開示されないまま出資を募るケースも多く、
情報の透明性が欠けている場合には特に注意が必要です。
無登録業者や架空業者による勧誘とその見分け方
大前提となりますが、不動産クラウドファンディングのサービスを提供するには
「金融商品取引法」に基づいた登録が必要です。
しかし、実際のところ「無登録業者」や「架空の会社」が不動産クラウドファンディングを
装って投資家を勧誘する事例が後を絶ちません。
無登録の業者は金融庁のリストに掲載されておらず、
法的な規制の対象外のため、投資家がトラブルに巻き込まれるリスクが非常に高まります。
無登録業者を見極めるためには、
まず金融商品取引業の登録を受けているかどうかを確認することが重要です。
また、怪しいと感じた場合には、金融庁の公式サイトで登録状況をチェックし、
基本的な事ですが
口コミやレビューから実際の利用者の評価も参考にすると良いでしょう。
誇大広告に要注意!「必ず儲かる」は危険なサイン!
さらに、不動産クラウドファンディングのリスクを見極めるうえで避けて通れないのが、
「必ず儲かる」というような誇大広告です。
ここからは、誇大広告がどのように投資家を惑わせるのか、そのリスクに迫ります。
「必ず儲かる」と言われたら警戒!不動産クラウドファンディングに潜むリスク
「必ず儲かる」という言葉を用いる業者には、特に警戒が必要です。
どんな投資であれリスクは確実に存在します。
不動産投資には、市場や経済の変動に伴うリスクが不可避的に存在するため、
100%の安全性を保証することは不可能です。
信頼できるクラウドファンディング事業者であれば、
リスクについても正確な説明が行われますが、
リスクを伝えずに「高利回り」や「安全」、「保証」といった甘い言葉で誘導する業者は要注意です。
投資リスクを正確に伝えない業者の見極め方
投資リスクについて正確に伝えない業者は、
投資家の利益を軽視している可能性が高いです。
信頼できる事業者は、空室リスクや市場価格の変動リスクなど、
運用に伴う不安要素についても詳細に説明し、
リスクを十分に理解させたうえで投資を募ります。
利益を過度に強調し、リスクに言及しない業者には注意を払う必要があります。
インターネット経由の勧誘に注意!知っておくべきリスクと対策
加えて、近年増えているのがSNSやインターネットを利用した
不動産クラウドファンディングの勧誘です。
インターネット経由での勧誘には特に注意が必要で、
不十分な商品説明に潜むリスクや信頼できる業者の見極め方について
知識を深めておくことが大切です。
インターネット上の不十分な商品説明に潜むリスク
インターネット広告やSNSでの商品説明は、
「文字制限」や「広告のスペース」が限られているために説明が不十分となりがちです。
その結果、会社概要や所在地や詳細情報、リスク要因の記載が不十分な場合もあり、
リターンばかりが強調されることがよくあります。
説明不足の勧誘は、投資家に不利な条件を隠す目的がある可能性もあるため、
信頼できる情報提供を行っているかどうかをよく確認しましょう。
信頼できる情報源とは?信頼できる業者を見極めるポイント
信頼できる業者を見極めるためのポイントとして、
業者の公式サイトで会社概要や運営体制、物件の管理体制がしっかり説明されているか、
金融庁への登録が確認できるかをチェックすることが重要です。
よくよく会社を調べてみると
実際には業務を行っていない「ペーパーカンパニー」や
オフィスがレンタルオフィスという事も珍しくありません。
また、投資家の口コミやレビューからも実際の評判を確認することで、
透明性の高い業者かどうかを判断することができます。
詐欺の典型手法「ポンジスキーム」とは?見分け方と対策
続いて、不動産クラウドファンディングにおける
詐欺の典型的な手法「ポンジスキーム」について解説します。
ポンジスキームとは、
既存の投資家に新規投資家の資金を回すことで一見配当を出しているように見せる詐欺です。
最初は配当を受け取ってしまうため、利益を受け取った事によりと投資家は信用し易くなってしまい
気が付けば巨額の資金を投資してしまう事によって被害額が大きくなってしまいます。
この手口は100年以上も昔から使われているのにも関わらず
今でも被害者が後を絶ちません。
騙す側も、あの手この手を使って巧妙になっているわけです。
また、自身でも「利益を受け取ってるうちは」良かれと思って知人、友人に紹介する事によって
加害者の片棒を担いでしまい兼ねないわけです。
この手口に惑わされないための知識を身につけ
少しで怪しさがある場合はまず、ポンジスキームを疑いましょう。
ポンジスキームの具体例と、騙されないためのチェックポイント
ポンジスキームは、実際の収益源がなく、投資家からの新規資金だけで成り立っています。
詐欺業者は、高配当を約束しつつ実際には不動産運用を行わず、
集めた資金を直接配当に回していることが多いです。
そして、ある程度資金が集まったところで会社ごと飛ぶというような
ケースが主な流れとなります。
ポンジスキームを避けるためには、
投資対象の物件や事業の実態をしっかりと確認することが重要です。
他社と比べて明らかに乖離した利回りが謳われていたり、
「ここだけの話」のような論調の際は、極めてポンジスキームの可能性が高いと言えます。
被害に遭うと、その後、自身の投資額を回収することが
非常に難しくなってしまいますので
被害に遭う前に自分の大切な資産は自分で守るという心構えが重要です。
怪しい業者を見分けるために投資家が持つべき知識
投資詐欺に遭わないためには、投資家自身もリスクについて理解し、
知識を蓄えておくことが大切です。
不動産クラウドファンディングのビジネスモデルや、
収益がどのように生まれるかを知ることで、怪しい業者に引っかかりにくくなります。
信頼性のある情報源から知識を得て、安全な投資を心がけましょう。
不動産クラウドファンディングを安全に利用するためのポイント
最後に、
不動産クラウドファンディングを安全に利用するための基本的な対策を確認しましょう。
信頼できる業者を選び、リスクと安全対策を理解することが、
安定した投資を実現する第一歩です。
信頼できる業者選びの基準とは?登録業者の重要性
再三に渡りお伝えしておりますが、
信頼できる業者を選ぶ際には、金融庁への登録状況を必ず確認しましょう。
登録業者は投資家保護の体制を整えているため、
金融庁の公式サイトで業者の登録状況を確認することがリスク回避の第一歩です。
口コミやレビューを活用して不安を解消する方法
他の投資家の口コミやレビューは、客観的な意見となりますので
業者の信頼性を見極めるうえでとても貴重な情報源です。
過去のトラブル状況や運営体制の問題がなかったかを確認し、
安全な投資を進めるために役立てましょう。
まとめ
という事で不動産クラウドファンディング自体は、
初心者でも始めやすい魅力的な投資手段であると言えますが
一方で、怪しい業者や詐欺的行為には十分に注意が必要です。
「必ず儲かる」といった誇大広告、リスクの説明不足、無登録業者の勧誘など、
怪しいと感じる要素が見られた場合には冷静な判断が求められます。
「投資は自己責任」という言葉がありますが最後は自分自身で
信頼できる業者を選び、
情報の透明性を確認することで、安全に不動産クラウドファンディングで
資産運用する事が出来ます。
「ネット広告を見たから」
「知人に紹介されたから」
「良い話だったから」というだけで投資するのでは無く
その際は、この記事を思い出して今一度、冷静に判断してください。
という事で、
資産を増やすだけでなく
「守る」という観点も、しっかり持ち投資を行っていきましょう。
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