不動産クラウドファンディングに興味がある、実際にやってみたいと思ってはいても、実際にやってみるのは少し不安がありますよね。
初めて挑戦することには手を出しにくいのは当たり前のことです。
そこで今回は不動産クラウドファンディングの仕組みや、流れなど様々な情報を交えつつ、実際にやってみた方の口コミなども合わせてご紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
不動産クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、投資家から資金を投資してもらい、集まったお金でひとつのものに投資することを指します。
投資したもので得た利益は投資家に分配されるため、投資した側は手間なく資金を得ることができます。
そして、不動産クラウドファンディングは物件などの不動産に投資することを指します。
分配されるのは出資した金額に合わせて全員に分配されるため、利益が多ければ多いほど得られる利益も大きくなります。
ちなみに不動産クラウドファンディングの仕組みは、投資家が事業者に投資して、集まった資金で事業者が物件を購入し、得た利益を分配する、という流れになっています。
投資は結果が出るまでに多少の期間を要するため、投資後すぐに利益は得られませんが、投資後の手続きなどはすべて事業者が行うため、投資した側は何もせずに待つだけという大きな魅力もあります。
不動産クラウドファンディングの始め方
不動産クラウドファンディングの仕組みを簡単にではありますが理解した上で、次は始め方についてご説明致します。
大まかな手順は全部で5つになります。
手順①不動産クラウドファンディングの登録サイトを比較してみる
ネットで検索をして不動産クラウドファンディングの登録サイトを確認します。
1つだけでなく、複数の登録サイトを確認することで登録サイトごとの特徴や利回りの相場などが見えてきます。
登録サイトごとに特色(利回りや扱う物件など)が違ってきますので、情報を集めることで自分に合った登録サイトが絞れてくるかと思います。
また、情報収集をしてもどれが自分に合うサイトかわからない、という時は不動産クラウドファンディングの比較サイト等を参考にしてみても良いかと思います。
手順②会員登録
投資したい案件、気に入った登録サイトを見つけたら、その登録サイトで会員登録をします。
登録サイトによっては会員登録をしないと詳細情報を見られないことがあるため、まずは会員登録をしてみましょう。
※基本的に会員登録は無料です。
手順③投資家登録
登録サイトによっては、本人確認資料を郵送で送るなど、投資家登録に何週間も掛かるケースもありますが、中には写真付きの身分証明書とスマートフォンがあれば最短15分程度で本人確認ができる投資家登録ができる登録サイトもあります。
※投資家登録後、運営会社による審査があります。
手順④案件に応募する
投資家登録が完了したらいよいよ本番、目当ての案件に応募をします。
ただし、「応募=投資」ではありません。
先着順であれば募集終了前に応募を完了する必要があり、抽選の場合は当選する必要があります。
案件応募前にしっかりと下調べを行いましょう。
手順⑤入金
投資をする権利を無事に獲得しましたら、必要な資金を入金してください。
入金まで完了すれば、あとは運用期間終了まで待ち、入金されるのを確認するだけです。
不動産クラウドファンディングは最初に①〜③を行ったあとは、④・⑤の繰り返しのみになります。
注意点としましては、投資先によって運用期間が変わってきますので、生活に必要な資金をつぎ込まないという点です。
運用期間中の投資金の返金は不可能なものがほとんどです。
余剰資金のみを使用するようにしましょう。
確定申告は必要?
不動産クラウドファンディングですが、副業としてはじめる場合は、「副業などの雑所得が20万円以上ある」のケースを気にする必要があります。
雑所得が20万円以下の給与所得者は、確定申告が不要というルールがあります。
そのため、源泉徴収前の分配金額を含めた雑所得総額が20万円以下の人は、確定申告をする必要はありません。
つまり、不動産クラウドファンディングのみを行っており、1年間に得た配当が20万円以下なら確定申告は必要ないのです。
しかし、雑所得の合計が20万円以上であれば、確定申告が必要となります。
20万円以上というのは、不動産クラウドファンディングだけでなく、その他にも金銭の収受を合計した金額です。
下記のような雑所得と分類される所得も合わせた上で計算をします。
・年金収入
・他の副業による収入
・印税や講演料
・ネットショップでの収入
・FXなどの金融取引での収入
・インターネットのオークションサイトやフリマサイトでの収入
上記での所得と分配金の合計が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
不動産クラウドファンディングの所得は20万円未満でも、確定申告が必要となる可能性があるため注意をしましょう。
!ワンポイントアドバイス!
個人に課される所得税率は、それぞれの課税所得金額によって5〜45%と幅があり、適用される税率が変わります。
分配金は、事業者の方であらかじめ20.42%の税金が徴収されているため、所得税率が20%より低い人は、税金を多く払い過ぎていることになります。
具体的には、課税所得金額が1,000円から694万9,000円の人の所得税率が20%以下となります。
そのような場合、払いすぎた所得税は確定申告を行うことによって後日還付されます。
実際に不動産クラウドファンディングをやっている人たちの口コミ
仕組みや流れ、税金関係などを大まかに知ったところで、実際に不動産クラウドファンディングをやっている人たちの口コミをご紹介したいと思います。
YANUSY
上記サイトは不動産クラウドファンディングの悩みや相談、最新情報などを自由に記入できる匿名掲示板になります。
肯定的な口コミもあれば、否定的な口コミもあるので、実際にはじめる前に目を通してみても良いかもしれません。
次にX(旧Twitter)での評判も見ていきたいと思います。
口コミ①
https://x.com/w6NCQtmdPg8jBi0/status/1851803638706114612
口コミ②
https://x.com/erikitafund/status/1851867401438269826
口コミ③
https://x.com/viviri_man/status/1825735278004224101
こうして見てみると、皆さんしっかりと配当金をもらえていることがわかります。
不動産クラウドファンディングをやってみた方たちのプラスな意見としては、配当金をきちんともらうことができたという意見がもっとも多く見られました。
マイナスな意見としては、「落選した」というキーワードがもっとも多い印象を受けました。
このことから1つだけで絞らずに、色々な案件を候補に入れていき、無理ない程度で応募すると当選確率も上がるのではないかなと思います。
また、諦めずに抽選に応募し続けることも不動産クラウドファンディングを続けていく上で大切なことになります。
ちなみに、X(旧Twitter)では、登録サイトの公式Xが定期的に様々な情報を発信しているので、情報収集目的で覗いてみるのもありかと思います。
他にも、やってみた人たちの特徴としては、大きな利益はないが安定しているという点でした。
不動産クラウドファンディングは、自己資金で行う投資方法であるため、ローンなどのレバレッジをかけることができません。
しっかりとした余剰資金を持っている人であれば大きなリターンも狙えますが、大半の人は不動産クラウドファンディングで大儲けすることは正直難しいかと思います。
しかし、不動産クラウドファンディングから得られる利益は、これまでのところ非常に安定しています。
今後もずっと損失がでないという保証はありませんが、株のように投資額を下回る可能性がある投資と比べると、かなり安定している投資先といえます。
まとめ
不動産クラウドファンディングについて、少しは理解を深めることはできましたでしょうか?
概要だけ見てみると、難しそうな印象を受けますが、実際やってみると意外と難しくなく、登録サイトへの会員登録や投資家登録が一番面倒なことに感じるかもしれません。
ただ、安易に始めてしまうと思ってもみないところで落とし穴にはまってしまう可能性があります。
例えば不動産クラウドファンディングでは、ファンドに出資する際や出金する際に手数料が発生するケースがあります。
手数料の金額自体はそれほど大きいものではありませんが、投資の元手が少ない人にとっては利益が少なくなってしまう可能性があります。
自身が利用している金融機関によっても手数料が異なる場合があるので、よく投資する不動産クラウドファンディングの登録サイトが、一番手数料を安く設定している銀行口座を開設しておくと良いかもしれません。
始めてみようという気持ちが芽生えた方は、まず情報収集から始めてみてくださいね。
監修:越智正道
東京都文京区にて税理士事務所を経営。
ファイナンシャルプランナーとしても活動しながら、税理士業務では、記帳代行、試算表の作成、ペイロール代行、決算書類の作成、経営分析、税務申告など、多岐にわたるサービスを提供。
クライアントには、IT関連、ブライダル、化粧品開発、飲食業、医療関連など、さまざまな業種が含まれており
相続対策や事業承継、IPO支援、人事・労務管理指導などの分野の知見も広く持つ。
特に、NPO法人や金融資産関連の税務コンサルティングに力を入れており、幅広いニーズに応えることを使命としています。
コメント