不動産クラウドファンディングを行うにあたって、案件の詳細確認は必須になります。
皆さんは、どのような不動産クラウドファンディングの案件に投資したことがありますか?
アパートやマンション、福祉施設やホテルなど、案件は多岐に渡りますが、データセンターへの投資があるということはご存知でしょうか。
今回は不動産クラウドファンディングのデータセンター投資について詳しく解説していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
データセンターとは?

そもそもデータセンターとは、サーバーやデータ通信を行うネットワーク機器などのIT機器を収容するために作られた施設になります。
データセンターにはさまざまな設備がありますが、主要なものは以下のとおりです。
①サーバーラック
サーバーやストレージを設置するための専用の棚
②電力供給設備
無停電電源装置(UPS)、発電機、電源分配ユニット(PDU)などの電力供給設備
③ネットワークインフラ
ルーター、スイッチ、ファイアウォール、ロードバランサーなどのネットワーク機器
④空調・冷却システム
空調システム、冷却塔などの温度管理設備
⑤セキュリティ対策設備
監視カメラ、バイオメトリクス認証、入退室管理システムなどの物理的セキュリティ設備
⑥災害対策設備
消火設備(ガス消火、スプリンクラー)、災害復旧(DR:Disaster Recovery)システム
近年では自社設備のオンプレミス環境のサーバー機器をデータセンターへ移設する企業も増えている他、総務省の「令和4年版 情報通信白書」によると、2021年の日本国内におけるデータセンターサービスの市場規模は1兆7,341億円ですが、2025年には約56%増加の約2兆7,000億円にもなるという予測もあります。
ちなみにデータセンターとクラウドは、しばしば比較対象となることが多いです。
データセンターとクラウドの違いとは、物理的に利用環境を提供するデータセンターに対して、クラウドはインターネットを経由し、仮想的にハードウェアやアプリケーションの利用環境を提供するという点です。
また、データセンターは設備を提供するため、ハウジングのサービスに属します。
一方で、クラウドはベンダーが用意したITシステムを使用するため、ホスティングのサービスに属します。
データセンターに投資できる投資サイト

次にデータセンターへ投資できる不動産クラウドファンディングのサイトについてです。
今回取り上げるのは、【FUNDI】という投資サイトになります。
【基本情報】
会社名:株式会社FUNDI
本社所在地:
〒150-0012
東京都渋谷区広尾1丁目3-18 広尾オフィスビル3階
設立日:2018年9月
代表者:佐藤 悠大
資本金:1億円
取得免許:宅地建物取引業:東京都知事(2) 第103068号
不動産特定共同事業許可:東京都知事第173号
少額短期保険代理店登録
不動産クラウドファンディングサービスの「FUNDI」は2024年11月リリースですが、運営者の株式会社FUNDIは2018年に設立されています。
FUNDIはI第1号プロジェクトの募集を2024年11月22日から始めており、実際の運用は2024年12月以降からとなっています。
データセンター特化型【FUNDI】のメリット・デメリット

メリット①優先劣後構造
新規サービスには当然、安全性・安定性の懸念が付きまとうものですが、FUNDIはその対策として優先劣後構造を採用しています。
※優先劣後構造とは運営会社が自社商品に出資することで、投資家は優先的に配当が得られ、損失が生じた際は運営会社がまず損失を負担するシステムのこと。
メリット②ファンド公開頻度が高い
FUNDIはデータセンターを中心とする不動産の仕入れに強みを持ち、原則月2本以上の高頻度でファンド組成を行うとしています。
投資機会も充実しているので、1つのサービスにおける投資チャンスを高められています。
メリット③予想利回り12%の案件
公式ホームページには、「年利10%近い商品を作れるよう、仕入・設計を十分に吟味している」と記載があり、今後のファンドでも高利回り案件が期待できそうです。
現に、11月22日に募集開始の第1号ファンドは12%の利回りを想定しています。
メリット④追加配当
売却益の追加配当が予定されていることも注目すべきポイントの1つです。
追加配当は運用期間内に不動産が売却できた場合に限られますが、想定利回りをはるかに上回る収益が得られる可能性もあります。
メリット⑤迅速な出資元本の返済と配当払い出し
FUNDIでは、ファンド運用完了の翌日には出資元本の返済と配当払い出しが行われています。
ファンド運用で得た資金をすぐに次の投資や別の用途に回せるため、実質利回りが下がらず、効率的な資金運用を実現することが可能です。
デメリット①運用実績がない
FUNDIは2024年11月にリリースしたサービス。
そのため、運用実績のない点が不安要素としてあります。
実際に利回りがどう変化するのかはまだ不明ですが、不動産特定共同事業法に基づき、許可を得た運用が行われているため、特段の運営トラブルが起きる危険性は低そうだと考えられます。
デメリット②元本割れのリスク
不動産特定共同事業法は元本保証を禁止しており、FUNDIを含めた全てのサービスにおいて元本割れの可能性があります。
匿名組合出資形態を取るFUNDIで出資金額を超える損失を受けることはないものの、損失リスクは十分認識しておきましょう。
デメリット③途中解約NG
FUNDIではファンドの運用開始後、中途解約を認めていません。
ただ、FUNDIの運用期間は平均が1年ほどと比較的短いことから、中途解約を急ぐほどの長さではないかと思います。
余剰資金を上回った投資はしないよう心掛けるようにしましょう。
データセンターへの不動産クラウドファンディングを扱うサイトとして、まだまだ実績がないという点はありますが、途中解約ができないことや元本割れのリスクがあることは、他の不動産クラウドファンディングのサイトと同じです。
ファンドの公開頻度の高さや予想利回りの高さなど、メリットも十分ありますので、十分に精査して投資を行いましょう。
〜FUNDIの登録方法〜
FUNDIの登録は最短10分ほどで行うほどができます。
1.新規登録
HPのフォームからメールアドレスと電話番号を送信
2.情報の入力
届いたメールから本人確認、口座情報の登録を行う
3.入金・投資
登録完了後、専用アカウントから投資申込が可能
本人確認にはオンライン上の本人確認サービスである(eKYC)を利用しており、運転免許証やマイナンバーカード等の身分証明書をスマホで撮影し、顔の撮影をするだけなので、この3つのステップだけで登録が可能になっています。
これから募集するファンド

今後の参考として、FUNDIがこれから募集するファンドをご紹介致します。
https://funding.fundi.co.jp/fund/44
※上記URLより抜粋
ファンド名:長野県上田市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#4
住所:上田市上田原字大越
アクセス:上田電鉄別所線:上田原駅から約106m、上信越自動車道:上田菅平インターチェンジから約7㎞(車でおよそ15分)
予定利回り:10.5%
予定運用期間:1年
募集金額:510,000,000円
募集期間:2025/02/28 19:00~2025/03/10 12:59
抽選確定日:2025年3月10日
当選者入金期日:2025年3月14日
最小投資金額:1口10,000円から応募可能※抽選式
運用開始日:2025年3月20日
運用終了日:2026年3月19日
償還配当日:2026年3月20日※翌営業日
※出資金の振込手数料は出資者負担
※入金期日を過ぎても入金が確認できない場合は自動キャンセル
まとめ

データセンターについて、欲しい情報を得ることはできましたでしょうか?
最近は半導体ブームがやや落ち着きつつありますが、今後のトレンドとしてデータセンターへの投資に注目が集まりつつあります。
その理由は、昨今のAIブームにあります。
生成AIを筆頭に、昨今需要が高まっているAIは、研究・開発のために大量のデータが必要です。
そしてそのデータを管理・運営するために必要なのがデータセンターになります。
AIの活用に必須であることから、データセンターの需要も高まっているのです。
データセンター投資の魅力は何と言っても将来性だといえます。
データセンターはAIが活用される限り必ず必要となってくるパーツであり、今後さらに需要が拡大する可能性も高いです。
そのため、他の不動産クラウドファンディングを行いつつ、こういった需要の拡大が期待できるデータセンターに投資するのもおすすめしています。
まずは様子見だけでも構いません。
一度、データセンターの投資について考えてみたり、サイトに登録したりなど、動いてみてはいかがでしょうか?
監修:越智正道
東京都文京区にて税理士事務所を経営。
ファイナンシャルプランナーとしても活動しながら、税理士業務では、記帳代行、試算表の作成、ペイロール代行、決算書類の作成、経営分析、税務申告など、多岐にわたるサービスを提供。
クライアントには、IT関連、ブライダル、化粧品開発、飲食業、医療関連など、さまざまな業種が含まれており
相続対策や事業承継、IPO支援、人事・労務管理指導などの分野の知見も広く持つ。
特に、NPO法人や金融資産関連の税務コンサルティングに力を入れており、幅広いニーズに応えることを使命としています。
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